Sienaに里帰り。

先週末は、半日だけ、昔住んでいたことがある街、シエナに行ってきました。
シエナフィレンツェからバスで1時間少し、同じトスカーナ州にある小さな街です。
中世の時代は、国家間での戦争も起きるほど犬猿の仲であったフィレンツェシエナ、都市の芸術も、フィレンツェルネサンスであるのに対し、シエナはゴシック都市として栄えた街です。

ゴシック建築のドゥオモ。

 その違いは、街を歩けば一目瞭然。ずっと前に、初めてフィレンツェからシエナに遊びに行った時、同じトスカーナなのにフィレンツェとはまったく異なる独特な雰囲気に衝撃を受けたのを、よく覚えています。街の大きさ自体はフィレンツェよりもずっと小さく、でもとても雰囲気が良くて、いつか住んでみたい!とその時強く思いました。
またシエナは、一番正しいイタリア語が話される街、とも言われています。それもあって、語学の勉強には丁度いい!と思い、一度シエナの語学学校で勉強することを決めたのです。

 そしてシエナといえば、欠かせないものが「イタリアで最も美しい広場」と言われるカンポ広場。

イタリアには「最も美しい〜」と着くものや場所がとにかく多いので、どれが一番かは分かりませんが、扇形にゆるい斜面になっているこの広場は、確かにとても美しいです。


私が住んでいた通り。。坂が多いシエナの中でも、もっとも高い地点に位置する通り、Via Castelvecchio.

 ところで今回私がシエナを訪れたのには一つ大きな理由があって、それは、シエナに手織り物の工房を持つ職人さんのお友達、フィオレッタに会いに行くことでした。
彼女はもう何十年もこの仕事をして来ている織物職人で、彼女の工房が私の家と学校から近かったので、よく遊びにいって仕事を見学させてもらっていました。

…機織り機って、いくら説明されてもどうしても難しく思えて、私には理解不能です…
でも、仕組みがいまいちよくわからなくても、ひと織ひと織、何種類もの異なる糸が組み合わさって1枚の生地になっていく様子は、まるで魔法のようで、見ていてとても魅了されます。。

 店内には彼女の作品がずらり。マフラーにショール、ポンチョ、ニットの帽子…どれも素敵で見ればみるほど迷ってしまいます…

何年か前には、次来たらきっとフィオレッタの作品を何か手に入れようと思っていたので、今回やっと、念願のマフラーをゲット!


赤・オレンジ・紫・ゴールド…この、華やかだけれど優しい色合いが惚れ惚れするほど綺麗で、アート作品のよう。
冬になるのが今から楽しみです。

 彼女自身とても綺麗でセンスのよいおしゃれな人で、人柄も明るくて、本当に素敵な職人さんだなあと会うたびに思います。
世界中のガイドブックに掲載されているのに日本のガイドにはまだ載っていないのが、本当にもったいない気がします。
一人でも多くの人に知ってほしいと思うような、とても魅力的なお店です♥


TESSUTI A MANO Fioretta Bacci(テッスーティ ア マーノ, フィオレッタ・バッチ),
Face Book: http://www.facebook.com/FiorettaBacciTessutiAMano (←2013,Facebookページもできました!! )
adress : Via San Pietro7, Siena
ドゥオモと国立絵画館を結ぶサン・ピエトロ通りにあります。