Italia 「フィレンツェの伝統工芸」

フィレンツェで私が学んでいる革工房について、すこしご紹介したいと思います。
私の工房で作るものは、「革製品」とは言っても、一般的に「革」と聞いておそらくイメージする、鞄や靴などのジャンルとは少し違っていて、一切縫製をせずに木型を使って成形するという、ちょっと特殊な、古くからフィレンツェに伝わる伝統的な技法を使った革小物です。

この工房でのいちばん人気が、日本でも有名な「ポルタモネーテportamonete」、コインケースです。


縫い目がないのでなめらかでとても手になじみ、ポケットにもするっと収まります。
最後、bussetto(ブッセット)と呼ばれる古い鉄の道具を使って磨き上げることで、この特徴的な艶がでます。

工房では、コインケースやカードケース、グラスケースなどの小物や、またフィレンツェ特有のジュエリーボックスなどを中心に扱っています。

この工房の職人であり私の師匠であるマエストロ、ジュゼッペは、この仕事を初めて33年。フィレンツェの、昔職人街だった通りに今の工房を開いて15年ほど経ちます。

私はこの仕事に出会って4年。
初めて見たときは、革とは思えない艶に驚きました。
特にこのジュエリーボックスを見たときは…!

もうほんとうにひとめ惚れのような衝撃…!

そしてようやくこれから、日本でもいよいよ“LegameーLeatherー”シリーズを展開して行きます!
まずは夏の帰国以降、Cafe+Zakka Bean's Villageでアクセサリーと一緒に置かせていただく予定です。
よろしくお願いいたします。

Haruca.