Italia「TOKYOからタイムスリップ。」

こんにちは☆イタリアからの初日記です。 
フィレンツェに着いて、今日で5日になります。早いような、まだまだなような…

 フィレンツェは以前にも住んでいた街。旅の新鮮さというよりも、懐かしさが勝ります。
 まず、着いて一番最初に再会を果たしたのは、自ら空港まで迎えに来てくれた工房のマエストロ。(日本語で言えば「師匠」ですが、ちょっと堅い感じが…)
連絡は取っていたものの、2年という歳月はやはり長いと思っていました。
が、会ってみると、案外普通で。というか、久しぶりらしい再会というものがどういうものかもよくわからず。アメリカの映画に出てくるような再会って、私たち日本人にはちょっと違うし。
向こうもそんな感じなのか、ただただ、笑っちゃいました。

 今回はうれしいことに飛行機の荷物の重量制限が倍くらいに増えたので、通常の大きいトランクに加え、ほぼ日本食ばかりを入れた小さなスーツケースを追加。
 そんな日本からの重いトランクを乗せて、迎えの車はフィレンツェの市内に入り、2年前は日常の風景だった夜景は、なんだかまだ映画や絵のようでした。
 
 あまりにも望み続けたものとか、懐かしすぎるものをついに目の前にしたときって、なんとも言えない変な感じがするのかも。日本語の「懐かしい」という言葉しか思い浮かばなくて、他に何とも説明のしようがない感覚。
 

 前に住んでいたという理由とは別に、もしかしたら、フィレンツェという街がとりわけ、変わらない街だからなのかもしれません。東京はきっと、2年も離れていたら駅前が色々変わっていたり、前にあったものがなくなっていたりするはず。たった2年でも、東京では、すべてが変わってしまうのに十分な歳月だと思います。
 でも、フィレンツェは、そもそもルネサンスから変わっていないような、歴史の中に生きているような街。現代における小さな変化など飲み込んでしまうくらいの、歴史の偉大さをとても身近に感じることのできる街。
 だからこそ誰でも、いつ来ても帰って来たような、懐かしい感覚が余計にあるのかもしれませんね。