Italia「イタリアCaffe'事情」

 先日友人に、Cibreo(チブレオ)というフィレンツェの有名なカフェに連れて行ってもらいました。彼女は今ここでバリスタとして働いているのです。フィレンツェ人ならみんな知っているという有名な老舗店らしい。すごい!
同じ系列で3店舗、お高めの「リストランテ」と、「食堂」という意味合いのトラットリアと、カフェが並んでいるのですが、そのカフェがとても素敵でした!


 なんだかイタリアのバールらしさというより、パリにあるような老舗のカフェ、という雰囲気に近くて、とてもいい感じでした。
土曜日の仕事後の午後、フランチャコルタ(franciacorta)というイタリア的シャンパン(と理解)と、おいしいケーキというぜいたくな時間!

 イタリアは、おいしいお菓子やデザートはたくさんありますが、日本でよく見かけるようないわゆるケーキは、あまりないので、久しぶりに食べました。ヨーロッパだからありそうと漠然と思っていましたが、フランスと違ってイタリアは、意外にないんです。なので、そう考えるとつくづく日本は世界中のものがなんでもあるなあと思います。
でもイタリアにはなんといっても世界一おいしいジェラートと、最高のコーヒーがあります。

<1€からおいしいジェラートが食べられるのは最高です…>

 有名なことですが、イタリアはコーヒー大国。イタリア人は一日に何度もバール(Bar)へ足を運びます。
私もマエストロと、午前中に2回、午後に1回、工房の近所のお決まりのBarに行きます。日本でメジャーなアメリカンコーヒーではなく、こちらでは、「コーヒー」=「エスプレッソ」。私たちの定番はカフェマッキアート。
日本のように、カフェでゆっくりする、というよりは、立ち飲みでコーヒーを一杯だけ飲んで、そこで会った仲間とおしゃべりして仕事に戻る、という小休憩という感じ。近所の人を誘って何人も一緒に行くこともあります。時間によってはみんながCaffe'を欲する時間がかぶるので、朝の11時などはBarは人でいっぱいだったり。
 そうしてBarで誰かと会ってしゃべって、5分のはずがついつい10分、15分になってしまったりして、そういうあいだに誰かお客さんが来て店の前で待っていても、「Caffe'に行ってたから!」というのが立派な理由として通用する・・
そういう自由な感じ、いいなあと思います。。
イタリアの生活の中におけるCaffe'の存在の大きさを感じます。
 

 前回のイタリア生活で、早々に自分用のエスプレッソマシンを買って自分の家でも飲んでいました。日本でも時々見かける、ひげのおじさんのマークの『BIALETTI(ビアレッティ)』というブランドはコーヒーメーカーの最高峰。らしい。このブランドのものは、唯一何十年も使えるほど質がいいんだとか。エスプレッソマシンは、新しいものより、長く使った年代物の方が、おいしいコーヒーが入るそうです。面白いですね。