Italia「モザイクの街とカウチサーフィン」

 少し前になりますが、先日モザイク画で有名な街、Ravenna(ラヴェンナ)に行ってきました。
ラヴェンナは、フィレンツェから見るとヴェネツィアの手前、かなり北になります。北とは知っていたけど…ここまで寒いとは・・!!
フィレンツェはまだ過ごしやすい気候だったので油断していたら、一日中寒さから抜け出せないほどの悪天候…雨ではないけどすごく濃い霧に覆われて、とても湿気があって寒い。体の芯から冷えきって、トラウマになる寒さでした。


<日曜日だったせいかやたらと人通りの少ない大通り。。>

 でも。モザイクはやっぱり素晴らしい!!外見は質素な建物の中に、一歩踏み込むとモザイクの小宇宙が広がっている、という感じ。

「まばゆい」って、こういう時に使うんだと思いました。圧巻です。


<聖人のモザイク画など、全員表情が一つひとつ違うのでとても面白い>


<柄一つひとつに宗教的な意味があるのだと思いますが、デザイン性だけ見てもとてもお洒落でハイセンスなのがすごいです…>

 ↓このキリストと洗礼者ヨハネのモザイク画は、キリストが半分水に浸かっているという構図がとてもレアで、かつそれをモザイクで表現しているというのが、世界的に見てもとても珍しくて有名だと、昔大学の美術史で習ったのを覚えています。ここで実物に出会えるとは!感激です。

 もう少し暖かい時期に行っていたら、よりすばらしい思い出になったはずです。街自体も小さい街ですがとてもかわいらしくオシャレなお店もたくさんありました。

 ところでこの日、私と同じ時期で日本からイタリアに来ている大学時代の友人と、「カウチサーフィン」なるものに初挑戦しました。
日本では知名度が低く、私もまったく知らなかったのですが、「カウチサーフィン」というのは、簡単にいうと、ネット上で、外国のホストファミリーを探し、無料で泊めてもらうことができるシステムです。まさかそんなうまい話が…と思いましたが、その目的は、情報交換であったり、国際交流であったり、色々のようです。
 最初は友人が人から聞いて、一人で行くつもりで申し込んだのですが、直前に私も誘われて、私としては彼女を一人で行かせるのもなんだか心配だったので、便乗することにしました。
 申し込んだファミリーは40歳くらいの夫婦で、駅からバスで少し行った所のお宅。極寒の濃い霧の中、日曜日の19時半にすでに駅からの最終バスがなく、2人で途方に暮れて電話をしたら、駅まで迎えに来てくれるとのこと。変な人だったらどうしよう…でも夫婦だし大丈夫だよね…とか2人して不安に思いながら連れられていきましたが、結局とても親切な人たちで、まだ夕飯を食べてないと言ったらうちで一緒に、と言って夕食までごちそうになってしまいました。
 それぞれの国について色々な話をして、一晩とても快適に過ごさせてもらって、とても感謝です。これで無料というのはすごいと思いました!その後この話をアメリカ人やスペイン人の友達にしたら、みんな知っていたので、けっこう外国では有名なのかも。日本人の性格的に、日本でそこまで普及するかどうかは分かりませんが。。

 安全性はある程度保証されているシステムではありますが、特に女性や一人で利用する場合は、気を付けるに超したことはないですね。
一人旅のときなど、私はあまりリスクを冒さないので、勇気ある友人のおかげで貴重な体験ができました。旅のあいだ、地元の人やできるだけ色々な人と交流を持ちたい!という人にはおすすめなシステムです。